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まもなく梅雨の季節が終わりますね。この時期は洗濯物を外に干せないし、子どもは外遊びができなくて困るという話をよく聞きます。ジメジメしているので外に出たくないという人も多いですよね。そうはいっても、日用品の買い物や病院など、どうしても出かけなければならない用事があると思います。そんな雨の日の外出は、いつもよりちょっと危険が多いとか。子どもも大人も注意が必要なようです。
自転車で保育園や幼稚園の送り迎えをしている親御さんがいますが、雨の日に傘を片手で持ち、もう片方の手で運転しているのを時々見かけることがあります。自転車通園は毎日のことで慣れているのでしょうが、片手運転はバランスを崩しやすく、いつ転倒するかわかりませんよね。自転車が倒れた拍子に補助椅子に座っている子どもが車道に放り出され、車にひかれてしまう危険性もあると思います。自転車のハンドルに傘を固定できるというアイデア商品もあるようですが、子どもの安全を第一に考えたら、雨の日の自転車は避けた方が無難。時間がかかっても歩くか、車を利用した方が安心ではないでしょうか。
車と言えば、先日、自動車を運転していてヒヤリとすることがありました。風で飛ばされた傘を追いかけて、子どもが急に道路へ飛び出してきたのです。子どもは夢中になると周りが見えなくなって、予期せぬ行動をすることがありますよね。傘を風除けにしながら横断歩道に向かって突進してきたり、時には道路の水たまりでジャンプしてみたり。一歩間違えば、事故になりかねないことも多いと思います。
車を運転する人が気をつけるのはもちろんですが、事故を未然に防ぐため、お子さん自身が注意すべきこともありますよね。親子でこんなことを話してみてはいかがでしょうか。
【雨の日に気をつけること】
★ 前が見えるように傘をさす(傘で目隠しをしない)
★ 傘を振り回して歩かない
★ 傘で遊ばない
★ 傘を持っている時は横に広がらず、1列で歩く
★ 風が強い日は傘をしっかり両手で持つ
★ 傘を持つので、荷物はできるだけ少なくする
★ 雨の日は時間に余裕を持って行動する
「雨が降るとただでさえ視界が悪いのに、歩行者が暗い色の傘を持っていると非常に見づらい」という話を、車を運転する人からよく聞きます。やはり子どもが使う傘は、黄色や水色など“明るく目立つ色”の方が良いのでしょうか? それとも子どもの視界を狭めない“透明”の方が良いのでしょうか? Benesseの「こどもちゃれんじSHOP」では、“黄色い傘の一部を透明にした”商品を販売しているようです。もし使っていらっしゃる方がいれば、ぜひ感想を聞かせて下さい。
それから、長靴やレインコートはひんぱんに使うわけではないので、親としてはつい大きめのものを買いたくなりますよね。そうすると、すぐに長靴が脱げてしまったり、レインコートがかさばって動きにくくなるという問題も出てくるようです。安全のためには、子どもにピッタリあった雨具を選びたいですね。
さらに雨の日は、いつも遊んでいる川や池などの水かさが増し、路面やマンホールは滑りやすくなるので注意が必要です。そういったことも、子どもに伝えておくと良いですね。
2歳過ぎから自分で傘を持ちたがる子も増えるとか。息子は来年2歳を迎えるので、傘をさして歩く練習を親子で始めてみようと思います。 |
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大八木智子
銀行系シンクタンクを経て、フリーライターに。 現在は高齢者介護、子どもの安全、くらしに 役立つ情報などを、WEB、新聞、広報誌等に執筆中。
犬とアンパンマンが大好きな1歳男児の母でもある。
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