いよいよ夏本番! 夏休みの計画はもう立てましたか? この時期、海や川などのレジャーへ出かける人も多いと思います。そんな時に気をつけたいのが「水の事故」。せっかくの楽しい思い出が、悲しい記憶に・・・なんてことにならないようにしたいですね。
幼い頃の話ですが、兄と一緒に浜辺で遊んでいた時、ヒヤリとすることがありました。ビーチサンダルを履いていた兄は、浮力で足をすくわれたのか、波打ち際で溺れてしまったのです。初めはふざけているのかと思っていたのですが、そうではありませんでした。運良く近くにいた大人の男性が気付き、兄を抱き上げ助けてくれました。洋服はずぶ濡れ、こわばった表情をした兄の姿を今でも忘れることができません。もし、あの大人がそばにいなかったら・・・と考えると、背筋が凍る思いがします。
警察庁が発表している水難事故の報告(*)によれば、昨年、中学生以下の水難者は312人、うち水死した子どもは85人(未就学児童33人、小学生42人、中学生10人)でした。亡くなった場所は「河川」が最も多く、続いて「用水路」「海」という順で、水遊びや水泳中に亡くなった子が多いようです。
こうした悲しい事故を防ぐためには、まずは大人が「水の怖さ」や「水辺の危険性」について認識し、それを子どもに教えることが大切ですよね。これからの季節、子どもを安全に遊ばせるためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか?
よく言われるのは、
★子どもを一人で水辺に行かせない
★子どもが水遊びをしている間、大人は目を離さない
ということ。これは鉄則ですよね。
それから、
★波が高くなってきた時は、海からあがる
★雨が降ってきたり、風が強い時はすぐに水遊びをやめる
★ヨットやボート、カヌーに乗るときは、必ず救命胴衣を身につける
★河川で遊ぶ時には、踵のあるスポーツサンダルやはき古した運動靴などを履く
★海や河川で、帽子や水中メガネなどが流された時は追いかけない
★用水路では遊ばない、近寄らない
ということもよく耳にします。どれもこれも当たり前のことですが、子どもは遊びに夢中になると、親から言われたことを忘れてしまうんですよね・・・。
それと、幼児の中には「浮き輪」を使う子も多くいると思いますが、子どもの安全のためにはどういった浮き輪を選べば良いのでしょうか? 一般的な浮き輪のほか、取っ手つきの浮き輪、左右別々に足を入れて座るタイプの浮き輪、腕につけるアームヘルパーなど、いろいろな種類がありますよね。ぜひ、皆さんのご意見をうかがいたいです。
最近、「着衣水泳」の授業を行う学校もあるそうですが、体験された方いますか? Tシャツやジーンズを着たままプールに入り、水に浮くペットボトルやポリ袋などにつかまったり、脱いだ衣服を浮き袋がわりにして泳ぐ練習をするそうです。一度体験しておくと、少しは心の準備ができるかなと思います。都内近郊で講習会があったらぜひ参加してみたいので、情報を教えていただけると嬉しいです。
わが家の息子は今年、プールデビューしました(・・・と言っても“ビニールプール”ですが)。「水遊びの楽しさ」を体感してもらうと同時に、「水の危険性」についても少しずつ教えていこうと思っています。
(*)警察庁の統計「平成17年中における水難の概況」 |
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